M:皆さんお元気ですか?右田昌子です。
○:こんにちは。小笠原です。
M:先生、今日のテーマが「頑張る」(「頑張る」ですね。)ということなんですけれどもね。
○:日本人好きですもんね、この「頑張る」というのはね。(そうですね。)駅で新婚さん見送る時もさ、「ばんざい!」とね、「頑張れ!」と言っているでしょう。(笑い) あれ、何を頑張るんだろうね。あれ。
M:そうですね、昔はよくありましたね。駅のホームでそういうシーンが。(ねえ)ええ。
○:「頑張れ」好きですね。
M:そうですね、ちょうどまだ秋ですから、運動会シーズンでもまだありますよね。(そうね)遅いところはまだあっていると思うんですけれども、(そうですね。)
○:だけどやっぱり「頑張る」というのは、エネルギーをね、高める源にもなるかもしれませんね。
M:自分を奮い立たせる、いいこうね。(そうそう奮い立たせるね。)コールになるかもしれませんよね。今日はですね、「頑張る」あなたにもしっかり聞いていただきたいと思います。最後までごゆっくりお楽しみ下さい。
M:先生、考えたら今日は体育の日だったじゃないですかね。。
○:そうなんだね。何か僕にとっては昔ごとになってしまったけどね。だけどやっぱりこの競争というのはね、頑張ってね、1位になってね。鉛筆2本もらいたいもんね。(今はあんまりないんですって)昔は鉛筆だった。
M:先生、今はあんまりノートとか鉛筆ないそうですよ。(ほんとね)1等賞の人とかね、ピリの人とか差をつけちやいけないというんで。(あら、ほんと)でも、私はあれはある意味ではね、いいんじゃないかなと思いますけどね。
○:僕はね、小学校の頃、最初足が遅くてね。3位に入りきらなかったわけよね。(はあ) ところが1ペんね。何の弾みかね、何の弾みかね、1番ば行ったわけよ。「おおっつ」
てね、回り見ると、俺が1番なわけよ。で、鉛筆2本もろたよね。うれしかったね。
あれね。
M:だからやっぱり何こう、頑張った分だけごほうびいただくって、うれしいですよね。
(うれしいね。)
○:だけど競争はいかんのかね。
M:どうなんでしょう。でも私はその運動会の時だけ花形になれる子供もきっといるので、それはそれでいいときは誉めてあげていいんじやないかと思いますけど。
○:それはね、つこけてみぐるしいとかね、いろいろあるかもしれんけどね。それは一場面だもんね。
M:だけど、久しぶりにですね、姪っ子の運動会を、私見に行ったんですけど、運動会って、ドラマがあっていいですね。(見ているとね、改めてそうでしょうね。)頑張っている姿、本当に感動しますね。
○:やっぱり頑張れというのはね、いい意味でもあるね。(そうですね。)ほら、武田哲也とか、SMAPとか、歌があるじゃん。頑張れ、頑張れて、あれはちょっとしつこいと思うけどね。(笑い)あの歌はちょっとしつこさを感じるけど、だけどやっぱり日本人は頑張れ好きだね。
M:そうですね、よくコマーシャルでもよくね、頑張れ、頑張れっていうのもありますしね。
○:頑張りますか、とかね、やっていますね。あれ、もともと「頑張る」というのはさ、ほら、「頑張る」というと奮い立つみたいなところだろうけど、元々ね、頑のがんはね。眼だったんだって。「眼張る」
M:眼が張るんですか?(笑い)
○:そうじゃなくて、ほら・・・。
M:でも眼をむきだして「頑張る」つて感じかもしれない。
○:いやいや、・・・言うか、ほら、眼を付けるじやないけどさ、やっぱり自分のさ、内側から、自分をやるぞというような感じの、そういう感じが最初なんだよ。
M:強い自分の意志みたいな。
○:うん、それで同じ様な意味で、我を張る。やっぱり我だな。我を張る。だけん、がんとして動かんで俺がやるんだということをやっていたんだけどね、やっぱりそれが段々忍耐してやり抜くみたいな感じになってきて、その持っている・・・を持っている エネルギーをどんどん使おうというぐらいに、だんだん意味が変わってきたという感じね。だから元々は、とっても内側からよ。自分の内側から、ちょっと難しく言うと、内発のエネルギ←をば−つとやるというような感じなんだけど、だんだんその意味が変わってきてね。回りも期待してさ、その期待に応えて「頑張る」というかね。自分のエネルギ←を出すというようなね。そういうイメージにだんだん変わってきたみたいね。
M:もともとは、自分からこう自ら出すエネルギーだったんですね。
○:そうそう、そういう感じみたいですよ。
M:最近は、期待されちゃうエネルギ←になっている。
○:まあどっちもありますよね。何かこう、我々でも何か課題があってね、よし、頑張ら
ないかんというような、それは自分のもんで、自発的なもんなんだけど、ともすればどうかすると、最近いろいろ見ているとね。例えば応援とかで、「頑張れ」「頑張れ」つて、もう何か倒れそうになって、ふらふらになって、もうあなた倒れてよかよと言うとに、頑張れ!何しよるか!と言うときの、あの「頑張る」となると、もうそうなるとふらふらから起きあがってよ。あのイメージがあるでしょう。
M:でもマラソンなんかでも、コーチが走り出しますよね。ゴール間近になると。(ああ、あるね。)そうしてこうね。「わあ、何とかコーチ走り出しましたね。」みたいな・ ・・(ああ、やるね。)
○:だからね、頑張れというのはね、おそらく自分の内発のところだったら、僕はとってもね、これは自分を奮い立たせるという意味なんだけどね、やっぱり廻りから期待されててということになって、ということになると、無理するし、(そうですね。) 意地はるし、それでいいこともあるよね。例えばもう最後のもうちょっとというとき、回りからのエネルギーに押されてど−つと行くと、最後にね、さあっとテ-プを切ってから、ああ、やったという感じもあるけど。一方で、その無理は生じるというところが出てくると思うね。
M:能力以上の頑張りを期待されてしまうという、(そうなんだよね。)辛いですね。
○:そこがある種のストレスになるというか、だからおそらく最初に言ったけど、自分からやっているという時には、とってもいいんだけど、同調的になって来たときに、何となくちょっと辛さが出てきて、それが何か頑張れということが、ちょっとマイナスになってくることがあるのかなということがあるよね。
M:なるほどですね。自ら、宣誓、というふうに宣言するときはいいんだけども、・・・ (笑い)。
○:それからお相撲さんが「頑張ります」と言うときはいいけどね。そういう時はいいんだけどね。(ええ)
M:でも、廻りからこれぐらいは君、頑張りな、プレッシャーを与えられるような頑張れは辛いということですね。
○:そうなんですよね。だからその辺のところがちょっと違うのかなというんで、頑張れというのは、やっぱり何かいよいよな時にやっぱり出てくるということがあるからね。長くそういう緊張を強いられて、頑張れ、頑張れ、まだ頑張れ、もっと頑張れ
どんどん頑張れってね。(笑い)
M:永遠に、ずっと言われ続けるとね。
○:それはやっぱりそこまで自分は強くないぜということになるんじゃないかな。
M:でも、誰からも言われないとこれまた辛いですよね。
○:ねえ、「お前はそこそこでいいよ」なんて言われると辛いもんね。
M:頑張らんでいいなんて言われたらですね、ちょっともっと期待してよって言うふうに (う−ん、そうなるよね。)なりますけどもね。
○:だからやっぱり今のところのね、エネルギーの使い方みたいなところに対する1つの刺激みたいなね。(う−ん)そこで行くと頑張れというのはとってもいいんだろうねと思いますね。
M:でも、どちらにしても日本人には非常に何か意味を持っているというか(言いやすよ
ね。)ねえ、言葉ですね。
○:ぽっと出てくるよね。(はい)さっきも言ったとき、さっきもちょっと言ったけどさ。
新婚のカップルに「頑張れ!」つて言ったりさ、くどいけどよ。(笑い・・・最高の激励なんでしょう)何期待しているんだというような感じだよね。
M:先生は、すごくその辺が大きく頑張りましょうと結びついて、イメージとして思い出される(そうなんですよ)みたいですけど。ちょっとイメージを一新していただきましょうか。こんな歌を聴いていただきましょう。
M:何か、体育の日にふさわしい(頑張りましょうかね。)放送になってきましたが、(来ましたね)はい、もうすぐ国体もありますしね。
○:だけど、あの「頑張る」というのはね、さっきもちょっと話たけどですね、ずっと持続するもんじゃないんですよ。割と短期集中、瞬発力。
M:でも、間違って使っていますよね。ずっと頑張んなきやつて。
○:だけど、ずっと「頑張る」というのは、それはテンションそれ続かないですよ。だからずっとやるのはね、粘る、じっくりやる。コツコツやる。休み休みするというのもあるけど、じっくりやるという感じなんですよ。「頑張る」というのは、どちらかと言うと、使い方間違っているんじゃないかね。割と短期集中型ですよ。
M:どっちかと言うと短距離走という感じですか。(そうそう)走りで言うなら。
○:そうそう、それともう1つはね、状況を変えようという1つのね、そういう意図があるでしょう。何か日本人がその「頑張る」という言葉をね、好む背景にはね、日本は 逆にとっても自然に恵まれているから、撚っていたって色んなものが手に入るし、豊かでいい社会なんで、それにのっかっているといいと。自然の恵みをいただいてというような雰囲気なんだけど。だけど、それじや安易だという1つのムードというのがあるらしいですよ。それが「頑張れ」というのをとっても好むようになるね、日本人の心理に頑張れという言葉がすごく受け入れられるきっかけという詰もあるんですよ。
M:何かやはり例えばあることを成し遂げた方でも、努力をして成し遂げた人は素晴らしいと。安易にそれを手にした人というのは、本当はたいしたことないと・・・(笑い)○:大したことないというか、それはよかなという嫉妬も含めてでしょうけどね。
M:そうですね。だから努力している人の過程があると、とても評価が高いですよね。
○:そうだよね。だから「頑張れ」というのは美化されるんですよ。ところがさっき言ったように、「頑張れ」というのをずっとやっていると、テンションが落ちてくると、続かないですよね。(苦しいですもの)苦しい。だから今度はね、よく我々の世界で言うんだけど、頑張りすぎると鬱になるというのがよくあるんですよ。
M:精神科の先生としてのコメントですね。
0:いやあ、これはウォーキングだ。だからね、我々の鉄則があるんですよ。鬱になった人には、絶対「頑張れ」と言ってはいけないと。だってね、鬱になった人というのはね、気分しょぼってたってまだ頑張ろうとしている。
M:それはですね、私も聞いたことがあります。小川ひろしさんていう方がなられた時に、自ら放送でお話なさって、その言葉が一番辛かったとおっしやつてました。
○:頑張れと言われるのがでしょう。(ええ、おっしやつてました。)あれね、自分の中で考えているのを、廻りからまたさ、後ろから更に押すように言われるから、もう駄目になるんだ。だからそんなときね、やっぱり我々、よく言うじやん。「忘れなさい よ」とか、「そんなの気にせんでいいじゃない」とか、考えんようにしようやとかね、 一番言うのが、ほら、「いい加減になった方がいいよ」と言うんだ。(ああ)ところが鬱の人はね。いい加減という言葉を聞くと、またこれ真面目だからカチンとくるんだよ。「なん、俺はなん、そぎゃんいい加減じやなかばい」というような感じになるわけですね。だけど、この時こそ、よい加減をね、身につけた方がいいのよ。 きりきりなっていく。(ああ)だから、いい加減という言葉は悪くないんだけどね。(笑い) そういう感じだけどね。だから、ある種の大まかさみたいなものがね、いつもないとね。だから頑張れというのは、本来は、短期集中。一騎当千。だからバーツと行く感 じなんだから、そこで頑張りましょうということでやって、波状的にこうやるんだったら疲れないんじゃないかなと。
M:でも、一気集中型でやる、こう・・・。
○:割とそう言うときは「頑張り」が効くんですよ。(ああ、そうですよね。)頑張りが効くと言うでしょう。だからやっぱり頑張りが効くというのは、ずっとやっていたら、それは無茶ですよ、それは。
M:じゃあほんと、お仕事をして、器用戦士で、あの手この手でやっても、なかなか仕事が思うようにいかなくて、上手くいかなくて、辛い人に、まだ頑張りなさいというのは、が、いかんわけですね。
○:それはこけるよね。だからよく言うのは、さっき「頑張れ」という言葉を言うなと言うのと、「休みなさいよ」ということを言うのとね、もう一つはやっぱり切り換えるというのが大切なんだ。気持ちを。(ああ)そこでまた少し止まっても、じゃあまた次があるよというようなことがないと、何でもそうだと思うのよね。だから、本当に何て言うか、自分が真面目で、それこそあまりいい意味じゃなくていい加減な人というのは、そうでもないからいいけど、真面目な人になると、とっても「頑張れ」と言われると、合わせて頑張ってしまうのよ。
M:そうですね。もう本当はその人はほどほどでいいんだけど・・・。
○:そうなんだよ。ひょっとすると、もう俺はこれ以上言われたって駄目ばいって、思っているんだけど、そう言われると同調的にさ、ああ、やっぱりこれはやらないかんって、期待に応えないといかんって。だから、それも回りはちゃんと調節してやらんとね、これは無責任になるよね。
M:もういつしか、心か体が悲鳴をあげてしまいますよね。(そうですよ)
○:エネルギーはもう無くなっているもん。昔、某ウイスキ一メーカ-でさ、ずっとこう、 ボン、ボン、ボンとエネルギーが減ってさ。またジッとしとったら、とんトントン、トントンとアルコールが増えるコマーシヤルがあったけどさ、トントン、トントンと エネルギーが溜まる状況というのをやっぱり作らないとね、出来ないですよ。
M:やっぱり「頑張る」ためには、ある程度、メーターに残っていなきやいけないんですね。(そうそう、メ一ターに残し、ためながらというようなのね)補充したりする時間も作らなきやいけないですね。
○:そうですよ。だからね、やっぱりあまり頑張って付かれた人には、申し訳ないけど、今日のSMAPの歌は聴かせないと。(笑い)
M:じゃあ、この後ね、秋季国体の選手の方にも、あんまり・・・
○:それは頑張っていただきたいですよ。だからここにこそ集中的に頑張っていただきたい。(あっ、そうか。そうですね。)
M:その大事な、ここぞという、いざ鎌倉の時に、全力投球して下さいと。
○:そう、ここでは頑張って、それは多いに頑張らないといかんでしょう。
M:そうですね、先生、激勤してますね。(ああ、出てますよ。)そうですよね。(エネルギーぶりぶりですよ。それは)(笑い)じやあ、頑張っていただきたいと思います。
M:先生、今日は「頑張る」ということで・・・。
○:頑張りましたね。
M:ねえ、体育の日に合わせたようなテレマで(合わせたような、汗かきましたね。)お送りしましたけどもね、色んな話が出てきましたけど、日本人には、ガンバレ、ガンバレというのは、すごくいい言葉ですよね。
○:いい言葉だね。だけどね、やっぱりこれ長続きするものではないからということは、よく考えておかんといかんね。やっぱり程良い調節、本当のいい加減さを知りましょうということですよ。逆に言ったらね。
M:じやあ、その投げかける場合は、自分に対しても他人に対しても、状況を見ながら、(そうだよね。)余力を見ながら・・・。
0:だから「頑張れ」という言葉は、決してネガティブじゃないですよ。(そうですね。) いい言葉ですよ。 いかにも日本的だもん。(ええ)だけどやりすぎるなよと言うんだよ。
M:なるはど、わかりました。
さて、来週はどういうテーマで行きましょうか。
○:また少し変えました。「眼差し」にしましょう。
M:「眼差し」
○:この間ね、いつか「人との距離」をやったと思うんですけど、それとちょっと関係あります。
M:「眼差し」で行きたいと思います。
皆さんからのお葉書を番組ではお待ちしています。
宛先は、
〒860−8611
RKKラジオ <小笠原的おしやれにココロジー!>
の係りまでお寄せ下さい。
それでは今週はこのへんで、お相手は。
○:小笠原よしすけと。
M:右田あきこでした。それでは来週まで、さようなら。(さようなら)
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